先週の衆議院内閣委員会で、あの水田議員が、立憲民主の議員からの批判に対して反論する体裁で、その実何度も「性奴隷という表現は不適切」という政府見解を繰り返し外務官僚に念押し答弁させていた背景は、これか。
この映画について不勉強で知らなかったので、あの「質問」という名のパフォーマンスの意図がさっぱりわかりませんでした。
要するに、この映画に対するネガティブキャンペーンの一環として、「従軍慰安婦は性奴隷ではなかった」という「政府見解」の念押しをしておきたかった、ということですね。
巧妙なのは、「性奴隷だったか、否か」という本質的な議論ではなく、あくまで「政府見解はどうなのか」という範囲を超えなかったこと。
「性奴隷」という言葉自体、慰安婦問題が海外のメディアでも取り上げられ、”sex-slave”という、本来「慰安婦」という言葉に込められていた婉曲的な含意を、ストレートに出してしまった英語の表現が日本語に訳され、逆輸入のように日本でも頻繁に使われ出した言葉。だから、政府見解の腹は「そんなにホントのことストレートに表現しちゃ困る」ってことに過ぎない。
そもそも、内閣や政府の言うことが皆正しければ、今頃こんな政治経済内政外交の混乱は起きてないんだから、政府見解かどうかは「真実」でもないし、議論のよりどころとして当てにならない。
でも、そういう部分を応援団に引用拡散流布させれば、「性奴隷ではなかった」かのような主張として拡散していく。それを狙ってのことか。
水田議員の「質問」パフォーマンスを、直接確認したいという奇特な方は、ここに録画があります:
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&media_type=&deli_id=49104&time=9443.2
途中、NGOの名前を挙げて批判するのが言論封殺になるなら、森友問題の追及はどうなんだ?という水田議員のへりくつみたいな主張に、大きな笑い声と賛同に聞こえるヤジが起きてたのに怖さを覚えました。
記事URL
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201905/CK2019053102000136.html
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201905/CK2019053102000136.html