
フィンランドで初めて受講したフィンランド語の講座について書きます。
2019年の最初の滞在のとき、4月到着時にはフィンランドでは春学期が既に始まっていて、大学で開講されていた外国人向けのフィンランド語の授業は残念ながら途中から受講できませんでした。
そこで、コミュニティカレッジで開講されていたフィンランド語初級講座を受講しました。週3回、全20回の授業で、かなり集中的に勉強できるコースでした。
教材はSuomen Mestari 1という教材。シリーズもので、4レベル展開されているものの最初のレベル。ブラジルからの移民を主人公にした、当時の世相を反映した実用的な内容で、それでいて文法や語彙についてもよく段階付けが考慮された展開になっていました。

受講生は20名弱で少数クラスながら、そのバックグラウンドは様々。もっとも多かったのが中東地域からの移民。彼らはあまり英語が得意ではないので、英語の説明が理解できなかったりしました。すると、英語がわかる同じ母語を話す仲間が助けてやったりしていました。このあたりは、いい意味で協同学習が成立していたと言えます。意外と多いのが、英国人。さすがEU圏。米国人と日本人は、ひとりだけ。
先生の教え方は、上のように英語がわからない受講者もいる状況なので、一応英語を援用するものの、できる限りフィンランド語を用いた授業でした。ジェスチャーも使いながらフィンランド語で指示を出したり、言葉に頼らない説明を試みたりしながら、学習者をよく動かし、多くの活動を採り入れたアプローチで、飽きずに楽しく学習できました。



印象に残っている活動のひとつは、買い物をするための表現を学習した後の宿題。習った表現を使って、どんな物を買い、どういう展開だったかを、次の授業でレポートするもの。私はアパートの近くの公園に出たアイスクリームの屋台でアイスを購入してレポートしました。もう一つは、色の名前を習った授業で、グループに分かれて外に出て、いろいろな色のものをスマホで撮影して、教室で報告するという課題。いずれも、四角い壁に囲まれた教室から飛び出して取り組む、とても実用的で活動的な課題でした。
最後の授業ではちょっとしたピザパーティも開いてくれて、学習者がともに達成感を共有できる雰囲気で終わりました。
授業が終わった後もクラスの仲間との付き合いは続き、飲み会をしたり、出掛けたりすることもありました。中でも、そのとき仲良くなったアメリカ人とその奥さんのMaricaとは特に親しくなり、Maricaの親族にはクリスマスやJuhannusという夏至祭に招かれたり、Maricaと一緒に弟さんがいるスウェーデンに旅行したり、家族同然の付き合いになりました。
フィンランド語だけでなく、フィンランドとのかけがえのないつながりを築けたのもこの講座がきっかけでした。