授業の予習

4月最終週から始まるコミュニティカレッジでのフィンランド語の授業に向けて、これまでどんな風に予習を進めてきたか、どんなツールを活用してきたか、人様のお役に立つかどうかわかりませんが、まとめてみます。

授業と教材

受講する授業は、”Everyday Finnish Course for Spring 1 (level A2)”という全15回のコース。受講料は71ユーロ(約14000円)ですが、回数を考えると決して高くはありません。英語で書かれたコースの内容紹介を引用しておきます。

The course is intended for individuals who have been studying Finnish for about a couple of years, for example completing the book Suomen mestari 2.

On this course, we will activate and maintain Finnish speaking and listening skills related to everyday life topics. We will also expand vocabulary, and refine grammar structures.

The textbook of the course is Elämänmenoa. The course will proceed according to the topics of the book – on this course, we will cover texts 1-17 from the book. Topics include, among others, vocational choices, family life, and tourist trips. Out of the structures, we will review verbs (e.g., imperfect, perfect, MA-infinitive, and passive present).

The structures and vocabulary of the texts become more diverse as they move from language skill level A2 towards level B1. The student has the opportunity to review the vocabulary and grammar used in class by reading the texts of the reading book and by doing tasks related to reading comprehension at home.

The language of instruction is Finnish. English and Russian are used as auxiliary languages for teaching if needed.

教科書は”Elämänmenoa — Lukemista aikuisille maahanmuuttajille“という本で、Google訳によれば”Life’s Journey — Reading for Adult Immigrants”というタイトルです。フィンランドの日常生活について、いろいろなトピックを取り上げて、平易なフィンランド語で書かれた本です。教材用に出版されたものなので、各章ごとに理解度チェックの設問も用意され、巻末には語彙などの練習問題もついています。

もう一つ、”Finnish Language and Culture through Music (level A1.2-A2)”という授業も取るのですが、そっちはどんな歌を取り上げるのかわかりませんし、予習のしようもないので、授業で取り上げられた歌をバーに飲みに行ったときにカラオケで歌って復習することにします(笑)。

予習の準備

まず初めに、教科書を持ち歩かなくて済むようにと、テキスト入力の手間を省くために、教科書のページをEvernoteでスキャンして、その画像から文字起こしをします。これで、教科書のテキスト部分はEvernoteのノートになります。

通読〜精読

まずは一度通読しながら、わからない箇所や、あとで覚えておきたいような便利そうな表現にマークをしていきます。

最初に戻って読み直しながら、最初にマークした部分について、辞書などで意味を確認したり、単語カードアプリに記録していきます。単語カードアプリは、以前まとめた記事で紹介したものです。

どうしてもわからない箇所や、授業で質問したいところを赤でマークしておきます。

利用するツール

精読するときには、Google翻訳、Cooljugator, Wikisanakirjaという3つのツールを使っています。G翻訳はいうまでもない翻訳ツール、Cooljugatorは、その名前から想像できるように活用形辞典、Wikisanakirjaは、Wikiシステムで構築した辞書(sanaは「語」、kirjaは「本」)です。それぞれのツールの使い分けはこんな感じです。

G翻訳:文や段落など、まとまった文脈の中で意味を確認したいときに使います。テキスト中の語を選択すると辞書情報を表示してくれる機能も役立ちます。日本語に訳させるより、英語にする方が比較的妥当な訳が出てくるようです。G翻訳では、単語だけを調べるより、文脈のあるまとまったテキストの方が的確な訳が出てくることが多いです。

翻訳ツールには他にDeepLも有名ですが、これまでいくつかの文脈の中で比較してみた範囲では、フィンランド語についてはG翻訳に軍配が上がる気がします。

Cooljugator:語形変化を確認したいときに重宝します。動詞だけでなく、名詞や形容詞などのさまざまな変化形も見やすく表にまとめて提示してくれます。例文を表示する機能もありますが、なぜかヘンテコな内容の文が多いので、あまり活用してません。

フィンランド語はとにかく語形変化が多いので、ある形を知っていても、ちょっと変化すると認識できないということもよくあります。このあたり、日本の英語初学者に辞書を使えということがいかに大変なことか、思い知らされます。

Wikisanakirja:上の二つのツールでも、簡便な訳は提示してくれるのですが、きちんとした語義が知りたいときや、類語の違いや関連する語、語源などを調べるには、Wikisanakirjaがとても助けになります。ただ、これは対訳辞典ではなく、フィンランドで書かれた辞典なので、慣れるまではちょっととっつきにくいです。

高校生になった頃、英英辞典を使い始めて、引いた語の語義の中にわからない語が出てくるので、それらをさらに調べなければならず、指を辞書のあちこちに何本も挟みながら辞書を引いていた頃を懐かしく思い出しました。

最近になってようやく、引いてみた語義が理解可能なものに出くわすようになりました。そういうときには、単語カードにフィンランド語の語義を入力して、その裏には該当する単語を書いてみたりしています。提示される関連語の中に知っている語がある場合には、学ぶ語を記憶するときの助けになるので、これもカードに書いておくようにしています。

簡潔で印象に残る例文もついていることがあるので、教科書に出てくる文と併せてそれもカードに記しておくと、場面の記憶とともに単語を記憶することができます。

学習事項の整理

調べてわかったことをAnkiWebに入力して、あとで反復学習するのですが、そのときの工夫として、受容語(意味がわかればいい語)として学習すれば充分なものと、発表語彙(意味がわかるだけでなく、表現するときにも使えるようになっている語)にまで持って行きたい場合とで、入力するカードの種類を変えています。

AnkiWebには数種類のカード形式があって、もっとも基本的なBasicは「表面を見て裏面を答える」形式です。受容語彙については、表面にフィンランド語、裏面には英語訳なり語義を書いておけば、フィンランド語の単語の意味がわかるかどうかをチェックできます。

発表語彙については、それに加えて、英語訳や語義などから、フィンランド語の単語を答えられるように学習する必要があるので、(Basic (and reversed card))という形式を使います。こうすることで、「表→裏」「裏→表」という両方の出題をしてくれます。

ただ、裏面に書いた付加的な情報が答えになってしまう場合があります。例えば、表にフィンランド語、裏に英語訳と例文を書いた場合、「裏→表」の出題がされるとき、例文に答えが表示されてしまうことになります。 後でわかったのですが、そういう場合には(Basic (optional reversed card))という形式を使えば、単純に裏表逆にするのではなく、裏面から出題するときの情報を別途入力できるようになります。

他に、文の中のいくつかの語について答えられるように学習したい場合には、Clozeという形式を使えば、穴埋め形式で出題されるので便利です。

反復学習

こうして入力し貯めたカードを使って、朝ご飯を食べながらとか、ちょっとした隙間時間とか、寝る前とか、いろいろなタイミングでスマホで復習をすることができます。

アプリが答えを判定してくれるのではなく、答えを見て自分ができたかどうかを「もう一度(10分以内に再出題)」「難しい(15分後に)」「正解(翌日出題)」「簡単(二日以降に)」という基準でボタンをタップしていきます。それを元に、アプリの方で最適な間隔反復の出題をしてくれます。

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