Facebook Post: 2019-08-15T23:05:12

地図をまともに扱えない軍隊に、勝ち目はないと思うけど?

以下引用:−−−
防衛省、地図に誤りだらけ 専門家「根本的な知識欠如」
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田中誠士 2019年8月15日21時00分

 防衛省が発行する防衛白書の最新版(平成30年版)に掲載された地図で、国境が誤っていたり、都市の位置が違っていたりと、軽微なものも含めて30件近くの誤りがあることが、専門家の指摘で分かった。専門家は「地図に対する根本的な知識が欠如し、正しく扱わなければならないという意識が低い」と話している。

 防衛省については、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備でも、地図データの取り扱いの誤りがあり、問題となった。白書の問題を指摘しているのは、日本地図センターの田代博相談役と愛知大の近藤暁夫准教授(経済地理学)。

 例えば、北朝鮮の弾道ミサイルの射程を示す地図では、朝鮮半島の黄海寄りにあるはずの平壌の位置が、反対側の日本海に面するように示されている。「アフリカ・中東地域の主なテロ組織」を示した地図では、サウジアラビアの国境線がカタールやクウェートまで含んで引かれている。

 また、不適切な図法の地図を使っている例もある。沖縄米軍の輸送機オスプレイの有用性を示す図では、航続距離が沖縄本島を中心に同心円で示されている。田代さんによると、中心からの距離と方位が正しく記される「正距方位図法」の地図を使うべきところを、「メルカトル図法」の地図を改変したものを使っているように見える。その結果、行動範囲が正しく示されていないという。

過去の白書にも誤り
 近藤さんは「46枚の地図のうち少なくとも28枚に間違いがある」と指摘する。

 こうした誤りは過去の防衛白書でもある。平成30年版では修正されているが、平成29年版では、島根県の竹島の位置が実際よりも北の韓国寄りに示されていた。防衛省によると、10年以上前からこの状態で掲載してきたという。

 防衛省によると、白書の作成の際、専門知識を持った部署が、掲載するすべての地図を確認していたわけではなかったという。

 近藤さんは「地図には正確性が求められ、そのために共通のルールがある。防衛白書は性質上、特に扱いに注意が必要。ルールを守らなかったり、勝手に省略したりして地図を描くと、場合によっては国際問題につながり、信頼を損ないかねない」と話す。

 専門家の指摘を受け、防衛省は「令和元年版の防衛白書では、専門部署から毎回新たな地図を取り寄せるよう手続きを改善した」としている。(田中誠士)

平成30年版の防衛白書に掲載された地図の不適切な例
(日本地図センターの田代博相談役による)

・「オスプレイの有用性」の地図

 オスプレイの飛行範囲を同心円で表現しているが、「正距方位図法」の地図を使っていない

・「沖縄の地政学的位置と在沖米海兵隊の意義・役割」を示した地図

 ソウル―グアム間の距離が国土地理院の地理院地図の計測と異なっている

・「アフリカ・中東地域の主なテロ組織」を示した地図

 サウジアラビアの国境を示す線が、カタールとクウェートを含むように引かれている

・「北朝鮮の弾道ミサイルの射程」を示した地図

 平壌の位置が実際と異なっている

 ミサイルの射程がゆがんだ同心円で示しているのに「正距方位図法」の地図を使っていない

・「中国による南沙諸島の地形開発」の地図

 島などの地形が縦に伸びたように変形している

・「『再編の実施のための日米ロードマップ』に示された在日米軍などの兵力態勢の再編の進捗(しんちょく)状況①」を示した地図

 在日米軍施設がある相模原市や神奈川県座間市の位置が実際より西に示されている
https://digital.asahi.com/articles/ASM8H65LSM7ZPLBJ003.html

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