Facebook Post: 2019-08-22T15:21:32

なんだか胡散臭い。

とりあえず空母に仕立てられそうな船を空母化して、それを突破口に、最初から空母として設計した大がかりな船を通そうって言う魂胆か?

記事引用:
「いずもの空母化に「膨大なハードル」 戸惑う自衛官たち」
伊藤嘉孝 2019年8月21日13時46分

 海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」。昨年末に事実上の空母化が決まって以降初となる長期訓練航海を終え、7月10日に日本に戻ってきた。国内では、架空の「空母」を題材とした映画の上映が話題となったこの間、いずもはどこで何をしていたのか。自衛官らは「空母化」方針をどう見ているのか。記者が訓練中のいずもに同乗した。

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 東南アジアのカリマンタン島。その北部に、三重県ほどの広さで人口約40万人のブルネイがある。今年いずもが行った約70日の訓練航海の四つ目の寄港地が、この小国だった。

 6月25日。いずもはブルネイ沖で錨(いかり)を下ろしていた。全長248メートルで東京都庁を横にしたよりも長い。乗り込んでも揺れはほぼ感じず、廊下の端から端は肉眼では見えなかった。

 翌朝、午前6時。艦内スピーカーから号令が飛んだ。「総員起こし」。乗員らが食堂で朝食をとると、同行している護衛艦「むらさめ」「あけぼの」とともにブルネイを出港。すぐにまた号令が流れた。

 「訓練開始」。ブルネイ海軍の哨戒艦「ダルタクワ」が合流し、計4隻は艦隊のように、横一直線や斜めなど様々な形の列をつくった。

 4月末以降、いずもは南シナ海の周辺各国に寄港し、共同訓練や親善訓練を繰り返した。「特定の国を意識した行動ではない」としているが、念頭には、南シナ海で一方的な軍事拠点化を進める中国の存在がある。中東から石油資源などを運ぶ海上交通路(シーレーン)が命綱の日本にとって、周辺各国との連携は重要度が高い。

 ブルネイ海軍との訓練後は、南シナ海で初となる海自と日本の海上保安庁による共同訓練も行われた。海自幹部は「南シナ海はあくまで公海だということを日本としてアピールすることになった」と口にした。

 護衛艦3隻を率いた江川宏・第1護衛隊群司令は「この広大なエリアを、一国で安定させ、一方的な現状変更がされないよう維持するのは無理。地域の海軍との協力関係がとても大事だと考えている」と語った。

 2015年就役のいずもは、平らな甲板が特徴だ。ただ、その形から「空母ではないか」との批判も受けてきた。憲法に基づく専守防衛の観点から、歴代内閣は「攻撃型空母」は保有できないとしてきたからだ。

 たしかに、艦橋から見下ろすと、滑走路が海に浮かんでいるようにも見えた。しかし、実際には戦闘機の発着艦は性能上できないという。甲板は、戦闘機が発する熱などを想定しておらず、管制の設備や能力もないからだ。

 いずもの主な役割は、哨戒ヘリコプターを搭載し、他国の潜水艦を警戒監視すること。体育館のような格納庫に哨戒ヘリを7機搭載し、甲板からは最大5機を同時に飛ばすことができる。ヘリは、音波などで潜水艦を探るソナーなどを備える。ヘリの説明をしてくれたベテラン乗員は「哨戒ヘリという目を空に放ち、警戒監視する拠点がいずも。海に囲まれた日本の潜水艦への対応能力は世界屈指です」と胸を張った。

 ほかに、災害対応拠点の機能や、物資、人員の輸送手段の役割もある。陸上自衛隊の3・5トントラック約50台を積むことができ、手術室や歯の治療室まで備える。また今回の航海では、船になじみが薄い陸上自衛官が艦上生活に慣れる場としての役割も果たした。

 こうした、多機能な護衛艦に、さらに追加されようとしているのが、戦闘機を搭載して発着艦させる役割だ。事実上の空母化とも言われている。昨年末に政府が閣議決定した「防衛計画の大綱」に方針が明記された。

 岩屋毅防衛相は今年の通常国会で、中国軍機などの動きが活発化する太平洋に、戦闘機が使える飛行場が硫黄島しかないことを理由に挙げ「今後の我が国の防衛上、必要不可欠」と強調。そのうえで「自衛のための必要最小限度のものであり、憲法上保有が許されていない攻撃型空母に当たらない」と説明した。安倍晋三首相は「空母については、一般的には、米空母のように、もっぱら航空機の運用機能に特化した艦船を指す」と述べ、多機能な護衛艦であるいずもは「空母」には当たらないと主張した。

 「空母化」について、現場の自衛官らには実務を踏まえた戸惑いがあるようだ。

 いずも型に乗艦経験のある海自幹部は「ヘリと固定翼は全く違う。担い手をどう育てるのか見当がつかない」。別の幹部は「対潜水艦の能力が損なわれ、中途半端な存在になってしまうのではないか」と懸念する。

 戦闘機の管制は海自がやるのか航空自衛隊がやるのか、戦闘機整備の備品はどこに置くのか――。「空母化」のためのハードルは膨大で「実現には10年はかかるのでは」(海自幹部)との声も漏れる。

 いずもの本山勝善艦長は慎重に言葉を選びながらこう語る。「ヘリコプターを多数搭載し運用するという設計なので、当初の設計にはなかった、考えてもみなかった新しいものを受け入れるということは、いろいろなことを調べないとなかなかうまくいかないんだろうな、と思っています」(伊藤嘉孝)
https://digital.asahi.com/articles/ASM8K0GCYM8JUTIL03K.html?ref=mor_mail_topix3_6

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