眼科検診を終え、そうだ、もしかすると、眼の不調は美味いもの食べれば治るかもしれない!とひらめき、新日本橋でひょいと下車して、かねてから狙っていた大江戸で鰻を食すことに。
実はここの大旦那さんは玉突きをする方で、しばらく前にふらりと時間つぶしに立ち寄った御茶ノ水の淡路亭でお手合わせいただいたことがあります。でも、会計時に「私、球突くんです」って言っても割引はありません。
せっかくならと、眼の滋養強壮も兼ねて、いかだ大丼を奮発。大きな鰻1尾分が、これまたでかい丼にどーんと乗っかり、端っこは収まりきらずに折れ曲がっています。丼はでかいけど、飯はそれほどでもありません。
さすが老舗、山椒は挽きたてでビリっと辛味と香りが効いてます。でかい丼は結構な重みがあり、これを片手で持ち上げて食えなくなったら真の老齢かなという感じ。さじが添えてあるのは、箸が使えない外国人向けというより、おそらくはそういう真性老齢者への配慮でしょう。肝吸いはついてないので、別途肝吸いか赤だしかを注文することになります。
後から隣の席に来た老夫婦のジジイが、死んでも喋ってそうなおしゃべり振りでやかましいのと、食べ始めたらペチャ族だということが判明し、美味しい余韻が壊されないうちに退散。
竹でしっかり作ってあるうちわは、土産に持ち帰れる配慮(鰻はついてません)。
店の裏手の路地は煙が立ち込めています(写真じゃわかりにくいですが)。お財布が寂しいときは、コンビニで塩にぎりを買ってここで食せば、うなぎ蒲焼き風味のおにぎりになるかもしれません。