在外投票初体験

生まれて初めて、在外投票というものを経験してきました。

朝から特急列車でヘルシンキの日本大使館へ。場所は前回の訪問で確認済み。重厚なドアを開けると、受付。お姉さんに日本大使館に在外投票しに来たと伝えると、エレベータで5階へと案内されました。

IMG_6405降りた正面にはどーんとデカい金メッキの菊の紋章と、A4コピー用紙にプリントされた「在外投票会場」の、なんとも言えないコントラスト。

インターホンを鳴らして要件を告げるとドアが解錠されました。中に入るとまずはセキュリティチェックのゲート。無事通過して、来館票に氏名を記入後、向かいの部屋(おそらく普段は図書資料室)に入ると、大使館担当者と、投票立会人二名がにこやかにお出迎え。まるで日本みたい。

国内の通常投票では、投票票を渡して確認がすむと投票用紙を渡され、記入して投票箱に入れておしまいですが、それに比べると在外投票はちょっと面倒です。

担当者から、国内の投票とは異なる書類や封筒の記入方法説明が一通り説明され、最後に「投票用紙は鉛筆で記入してください」というので、「えぇ!?なぜですか?」と尋ねると、「書き損じに備えるためです」と。思わず、二重線で訂正も可能なはずだと抗弁しようとしたら、立会人のひとりが横からあわてて、ペンでの記入も可能だと補足。おかげで暴れずにすみました。

IMG_6407投票用紙記入ブースには、比例代表の政党名・候補者名の一覧と、全国の選挙区の候補者名が書かれた資料の入った分厚いファイルが配備されています。

投票用紙に記入し、渡された内封筒に入れ、内封筒に所属選挙管理委員会の所在地や在外投票証の番号を記入して、封印。さらに、投票用紙の郵送用封筒にも選管の住所と宛名を記入。ふぅ。

それら三つの封筒を提出すると、立会人が投票用紙の入った封筒にそれぞれ署名、それを郵送用封筒に入れて封をしてから、それにも立会人が署名。それを託して終了。ふぅ。大使館が一括して日本に送り、国内で各選管に速達で発送されるそうです。

立会人は国内と同じ規則に則って、一般人から選ばれるそうですが、ひとりは担当者のお母さんでした。

私が説明を受けている最中、ふらりと日本人女子が現れ、ここは何をやっているんですか?と入ってきました。担当者が説明を中断、立会人も参戦して、在外投票について説明、登録はしたか?今回は投票できないが、今日手続きはしていけるけど、どうする?見たいな会話。放置された私はにこやかに見守り。

投票を終えてからの会話で、その女子は、私の日本の住まいの近くにある某国立大学の学生と判明。ロバニエミというラップランドの町でホームステイしながら、学校のアシスタントとしてボランティア留学しているのだとか。

投票所を出たら、セキュリティチェック担当のフィン人の兄ちゃん、居眠りこいてました。なんともセキュアで笑えました。

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在外投票初体験 への1件のコメント

  1. 桂扇生 のコメント:

    日本国内の投票も鉛筆で書きますよ。だからって暴れてる人を私は見た事がありませんよ。何か理由を見つけては暴れたがってるんだな。それに違いない!

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