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夜のハノイ

(March 10, 2004)

ホテルから歩いていけるところでどこかメシでも食おうと外に出て、昼間歩いた方面とは反対にGiang Vo(ジアン ヴォー)通り沿いに歩いていった。週末でもないのに、道路には結構バイクの往来があるし、通り沿いの店にもそれなりに客が入っている。
しばらく歩いていくと、屋台の前でまだ首も据わってなさそうな赤ん坊を抱っこした奥さんを乗せた若夫婦のバイクが止まっていて、何やら買っていた。にこやかに近づいてみると、ふかしイモの屋台だった。うまそうなので一つ買ってみた。ビニール袋に無造作にイモを放り込み、上からきな粉と砂糖をまぶしたものをサッとかけてくれた。サツマイモほど甘くなく、ジャガイモともまたひと味違うイモの味だった。1000ドン也。
袋からイモをつまんで食いながら通りを歩いていくと、歩道に敷物を敷いて本を並べて売っている古本屋がいくつも出ていた。本は歩道ではなく車道に向けて並べられていて、通りがかりのバイクが止まって物色していく。歩いてきた私も仕方なく車道におり、本を眺めた。大学生とおぼしき女の子がバイクにまたがったままじっとOxfordの越英辞典を見つめていた。露天の兄ちゃんにいくらか英語で尋ねたが、よくわからないらしい。バイクの女の子が通訳してくれた。3ドルなら日本で買うことを考えたら破格だが、ベトナムでの相場ではぼったくり価格かも知れない。女の子に妥当な値段かどうか尋ねたらいい買い物だという。3ドルで手を打って購入した。それでも、ベトナム人にとっては3ドルでも相当高価な買い物だから、女の子も相当欲しそうにしていたが躊躇していたのだろう。


Posted by Yoshi at 01:23 AM

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