今回のイタリア行きは、思い立ったのがほぼひと月ほど前で、その割にはよく計画できて充実した旅だったと思う。前回のフィンランド滞在後の帰国前にイタリア旅行を計画していたが、COVIDの大流行で断念した。そのときの計画もずいぶん参考になった。
旅を振り返って、自分が再びイタリアへ旅するときの覚書として教訓となりそうなことをテーマ別にまとめてみた。あくまで個人的な見解なので参考程度に。
写真は、旅行中で唯一の、笑顔の自撮り写真。旅の途中に仲間に画像を送ったら、一枚くらいは微笑んで自撮りせよと言われて撮ったもの。

目次
- 全般的なこと
- 事前予約とチケット購入
- 宿泊事情
- トイレ事情
- 交通事情
- 食事情
- 土産物
- スーパーの利用
- スリ対策
- 観光パス
- コロッセオ
- パンテオン
- バチカン
全般的なこと
- 月曜は美術館などは休館。
- 教会は日曜の午前は礼拝があるので、参観は午後からか、できないことがある。
- 毎月第一日曜は美術館・博物館は無料(一部は市民のみ)になるので、混雑が予想される(施設による)。
- 夏には水分補給が欠かせないが、一部の美術館では500ml以上の持ち込みはできないことがあるので注意。コスト的には1500mlボトルをリュックに入れておくのがいいのだが。。。。500mlのボトルで2ユーロくらいするが、地元のスーパーなら1500mlボトルでほぼ同価格かそれ以下。
- 日差しの向きを考慮して建物の日陰伝いに歩くのがいいが、日傘があれば尚よし。ただ、混雑する場所では迷惑か。扇子も効果を発揮する(日本から持参してもいいが、現地風のがよければ土産屋で売っている)。
- 雨が降り出すと、すかさず駅の出口や観光地のあちこちで、カッパや折り畳み傘をぶら下げて売りにくる。なぜかインド人風の売人が多かった。
事前予約とチケット購入
- 有名どころの美術館・博物館は、事前予約が必須。
- チケット購入は公式ページが最も安くて安心。
- 一見、公式ページに見えるようなサイトに誘導されることが多いが、大体は公式に発行されるチケットを転売する業者。インチキではないが、ずいぶん金額が上乗せされていたりするので、公式ページかどうかをよく確認して購入する必要あり。
- ちなみに、Google検索にかけてみたところ、AIによる概要末尾に表示されたリンクはすべて公式HPではない観光業者ページへのリンクだった上に、概要内から貼られた「公式ページ」へのリンク先も業者のページだったこともあった。
宿泊事情
- しっかりとした四つ星クラスのホテルなら常時受付があるが、三つ星クラスだといわゆるB&B(Bed and Breakfast)的な運用が多い。
- マンションの入り口の重厚なドアや鉄格子横にある呼び鈴で開けてもらうようなシステムが多い。そういうときは、呼び鈴一覧に宿の名前が出ている。
- 部屋の鍵以外に、外ゲートの鍵(電子錠のこともある)をセットで渡される。
- 最終日に早朝出発の場合は、事前にすべて支払いを済ませておけば鍵を部屋に置いたまま出ていける。ただし、外に出てから忘れ物に気付いてもどうしようもないので要注意。
トイレ事情
- レストランなど、比較的きれいな場所で済ませておくのが無難。
- 多くのトイレでは、便座がないので、中腰でするしかなさそう。
- トイレ横にビデがあることが多いが、ウォシュレットのようにピンポイントで強力なジェットではないので、気持ちよく洗えるかどうかは不明。
交通事情
- 欧州の多くの駅では改札がないが、ローマテルミニ駅はホームに入るには乗車券のコードが必要。ホームの混雑を避けるためか。
- 鉄道のチケットはオンラインで購入可能で、運行状況も確認できるので、事前にサイトの確認やアプリの準備をしておくといい。
- 遅延や運休の際には、オンラインから返金請求が可能。今回ローマからフィレンツェへの特急が1時間近く遅延したので申請してみたが、申請して5日ほどで返答が来た。59分までの遅れという判断で、費用の25%分を次回のチケット購入に使える1年間有効のクーポンとして払戻してくれるらしい。そう言われてもなぁ。。。
- バスやトラムは、コンタクト決済対応のカードやスマホがあればチケット買わずに改札でタッチ通過可能。乗り換え以外の出る時はそのままゲートを通過。
- やはり石畳は欧州特有の問題で、コロコロスーツケースや歩いて回るのにはしんどい。
- ベトナムほどではないが、結構バイクが多く走っている。大型のスクーターが多く、おばちゃんライダーも多い。
- イタリア人に対して、なんだかざっくりテキトーなイメージを抱いていたが、バイク駐輪流儀に関しては感心した。一様に通りに向けてきちんと揃って停められていた。ちょうどこれから停めようというバイクがいたので観察してみたら、空きスペースの先で止め、バックで進入して停めていた。ハーレーのようにバックギアがついているのかは不明。そうやって停車しておくと、出るときにさっと出られる。
食事情
- ピザ屋は、日本のコンビニより遥かに密度が高い。
- ちょっとした立ち食い風のところもあれば、きちんとしたレストランまでいろいろ。目的に合わせて使うといい。
- ジェラート屋もそこらじゅうにある。ジェラートは結構濃厚で甘めだけど、granitaというのが日本のシャーベットというか、食べ始めてちょっとして溶け始めたかき氷によく似てて、さっぱり美味しい。
- カフェでの朝食は、コーヒーと甘いパン(各種フィリング入りのクロワッサン)でさっと済ませている地元民が多い。観光地より、街中の住宅街にある店の方が遥かに安く、美味い。
- 一人旅だと、予約なしでも大体条件のよろしくない予備席のようなところを渋々案内してくれるので便利。二人以上なら予約が無難。
土産物
- 大体どこに行っても似たり寄ったり、あるいは同じものが違う値段で売っている。
- Tシャツやトートバッグなどは、デザインは似ていても生地の質が違ったりすることもあるので、単純な価格比較ばかりをしない方が安全。
- 値段差はかなりあるので、何軒か見ていくうちに相場を掴んで、便利でリーズナブルな値段で買えるところで買うのがいい。
スーパーの利用
- 水やちょっとした食料品や酒、あるいは日常的なもののお土産などはスーパーがお得。
- 見て回ると面白い発見などもあるし、夏場は無料で涼める。
- レジのバーコードチェックは結構テキトーなことがあるので、きっちりしたい場合は清算直後にレシートを確認するのが安全。
スリ対策
- スリについては結構多くの情報があったので、珍しく慎重にワイヤーキーや、カードやパスポートを首から下げてシャツの下に入れておくポーチなども準備していたが、あまり危険は感じなかった(という油断が危ないのかもしれないが)。
- 場所によってはかなり混み合うところもあるし、公共交通機関は日本の混雑波になることもあるので、そういうところではバッグを前に持つなど要注意かもしれない。
観光パス
- 主な観光地では、いわゆる観光割引パッケージのパスが出ている。指定の博物館など一ヶ所と、バス地下鉄、公共トイレの利用も無料に。
- バチカン関連は対象外。
- 今回は検討の結果利用しなかったが、訪問予定や移動手段を見極めて利用すればお得。結果的には、あれこれ別々にチケット管理するのが面倒なら、これにお任せも、割引としてあまりご利益なくても一つの選択肢か。
コロッセオ
- チケット獲得は時間に余裕を持って、慎重に
- 公式ページの売り出し開始はなんだか見通せないので、ほぼ毎日チェックしておく方がいい
- 業者が販売しているのは、公式チケットに上乗せして転売しているのとほぼ同じ
- 特に音声ガイドやツアーガイドなしでも楽しめるし、その方が混雑スポットで小回りがきく。フリーの音声ガイドアプリで事前に場所と背景を確認しておけば十分。
- 入場に加えて、アリーナは必須、地下と最上階はチケット獲得も難しいので、なくてもいいか。
- できればいちばん早い時間枠がおすすめ。もし多少遅めの枠でも、朝早くに到着して周囲をぐるっと散歩するといいし、もしさらに時間があるなら、付属するパラティーノの丘やフォロ・ロマーノを先に回っておくのもいい。
パンテオン
- 午後には、チケットを事前購入した人々の入場待ち列が大行列だった。
- 聞いたところでは、向かって左端に現金のチケット入り口があって、そこは並ばずに入れたらしい。オンライン事前購入が当たり前になると、むしろそっちのが空いているのかも。他のスポットでも同じことがあるかもしれない。
バチカン
- 美術館、ネクロポリスなど、どうしても時間枠が取れない場合以外は、いずれもバチカンの公式ページからチケットを買うのがベスト。
- ネクロポリスは、サン・ピエトロ聖堂の地下にあるものと、バチカン東側にあるものが公開されている。後者はいわば現代の霊園の遺跡で、一般人の埋葬の様子がわかる。前者には、古い教皇らの墓があり、ツアーの終わりは大聖堂の真下。前者がおすすめ。
- 美術館ツアーは入り口と同じ場所に出されてしまうので、そこからサン・ピエトロのネクロポリスツアーに向かうには、ぐるりと反対側まで歩く必要あり。
- 大聖堂以外では、服装についてはそれほどうるさくなかった。女子の肌露出については厳しめ。
- 一部の超弩級作品を除くと、日本でも相当有名な作品でも、ケースなどなく、作品間近で鑑賞可能。単に記念撮影するばかりでなく、せっかくの機会に間近で微妙なタッチを確認したり、いろいろな角度から眺めてみるのがいい。
- とはいえ、全ての作品を見ている暇もエネルギーもないので、予め有名な作品をチェックしておき、それに加えて眺めながらなんだか気になる作品に寄っていって、じっくりみながら説明を確認してみるのがおすすめ。