10時半頃ローマ発のフライト目指して早朝からフィレンツェからローマへ列車で移動、フィンランドに帰国するイタリア最終日は、波乱のスタート。
早朝列車で移動(の予定が…)
朝6時発のローマ行きの特急列車は、宿から3キロちょっと離れた別の駅からの発車。早朝のため最寄駅からの公共交通の便も悪く、タクシーを使う予定だった。
が、駅前のタクシー乗り場に行くと、中東系の家族がたくさんのスーツケースを持ってタクシーを待つが、車は一台もなく、来る気配もなし。タクシー呼ぼうと電話するもイタリア語で要領がわからず。
どうしようか迷っているうちに時間が過ぎてしまうので、駅まで徒歩30分の道のりを早足で歩く決断。Google的にはギリギリのタイミング。時折駆け足。朝とはいえ大汗が流れ、息が上がり、石畳のためにあまりスピードが上がらず。こんなことなら、トラムとバスを乗り継いでから徒歩15分の方が良かったかもしれないと悔やみつつひたすら歩く。
ようやく駅まであと100mほどまでたどり着いたところで発車時刻となり、無念の笛の音。ほとんど駅伝でタスキが繋がらなかったランナーの心境。それでも諦めずホームに突進(こういうとき改札がない駅は便利)、動き出した列車のドアボタンを押すも、列車は無情にもそのまま走り出して行った。
対応策
気持ちを立て直し、すぐさま次の列車の可能性を調べると、50分後の特急列車でローマに向かえば空港にギリギリで到着できそうだとわかり、チケットを買い直して1万円以上の出費。でも、なんでもサクサクとスマホでできるのは本当に助かる。それからホームで汗が引くまで涼んで休憩。カフェが開いていたので、カプチーノとサンドイッチを買って列車に乗り込む。
車内では、フィンエアーのカスタマーサービスとチャットで、最悪乗り遅れた場合の対策について色々調べてみた。
- フライトの変更は可能だが、そのためには既に済ませてあるオンラインチェックインを一旦キャンセルしなければならない。
- キャンセルしてチェックイン前の状態に戻ると、オンラインでフライトの変更が可能。ただし、価格に変更が出た場合は追加の支払いも発生する。
- もし同じフライトに間に合いそうで再びオンラインチェックインしようとしても、オーバーブッキングが発生しているとチェックインできない可能性もある。
- チェックイン状態のまま未搭乗となった場合は、そのチケットは失効して、別のフライトへの変更もできなくなる。
というわけで、ギリギリまで待ち、間に合いそうになければチェックインをキャンセルして対応することにした。
ローマに近くなってから列車の運行状況を確認すると、予定時刻通りに到着しそうだったので、余裕を持って接続可能なレオナルドエクスプレスのチケットをオンラインで購入。実際には到着時刻がちょっぴり早まったので、急いで一本早い列車に飛び乗ることができ、荷物預け入れの時間にも十分間に合う見通しが立った。
一本早い列車の切符で車掌の検札が通るか心配だったが、無事パス。咎められたら英語ができない日本人を演じて乗り切ろうとか、色々考えていたが杞憂に終わった。
空港でのチェックイン
マリカに借りた小型のスーツケースは、サイズ的には機内持ち込みOKで、往路は機内持ち込みした。しかし帰りの便ではお土産で大きく重量制限を超過、多分お咎めはないとは思ったものの、超高価な香水も入っていて、持ち込み時にセキュリティで召し上げなんてことになると困るので、素直に預け入れることに。かつてアメリカから帰るとき、土産にもらったBBQソースがNGで放棄せざるを得なかったこともあるし、今回の旅の往路便では、すぐ前のおばちゃんがフィンランドのマスタードを召し上げられていた。
指定のカウンターに行ってみると、フィンエアー以外にもいくつかの航空会社が相乗りでカウンターを開設していて、乗客や係員の誰に尋ねても、どの列がどの会社の列で、最後尾はどこなのかもはっきりしない状況。
そんな中、少し前にフィンエアーの列かどうか尋ねたときに「そうだよ」と教えてくれたおじさんが、わざわざ私を追いかけて来てくれ、どうやらさっきの答えは間違っていた、あれがフィンエアーの列らしい、と教えに来てくれました。世の中、まだまだ捨てたもんじゃないと、ほっこり。
ふとみると、迷路のように貼られた誘導ロープの入り口の一つが、誰も並んでいないことに気づく。おかしいなと思っていたら、おばちゃんが二人恐る恐る進んで行き、そこがフィンエアーの受付カウンターにもなっていたことが判明。担当のお姉ちゃんもそれに気づき、大きな声でフィンエアーの乗客はこちらへどうぞ、と案内。
なんとか締め切り時刻ギリギリに荷物を預け入れ、大混雑のセキュリティチェックも通過、お土産にワインなどを買う余裕も。ゲートに辿り着くとガラガラで、先客わずか5名の肩透かし。ここに来てようやく、周囲でフィンランド語が聞こえるようになり、なんだかホッとする。
ゲートで搭乗
優先搭乗が始まったものの、個別対応が必要な問題客が次々と出てきてゲート担当のお姉さんたちの手を塞ぎ、なかなか搭乗が進まず。こういうイレギュラーな人たちがものの流れを止めるのは世の常。
ローマに来るときの便では、オーバーブッキングで変更に応じるボランティアの募集がかかっていた。他の便への変更と300ユーロ分のクーポン。なかなかいい話だなと思ったが、二日目早朝のコロッセオツアーに間に合わなくなるので却下。帰りにも同じ募集がかかったら速攻で応じて、お小遣い付きでもう1日ローマにいようと狙っていたが、残念ながら柳の下に二匹目のドジョウは現れなかった。
代わりに、通常だと有料になっているゲート脇の席(非常時には避難の補助をすること、フィンランド語か英語に堪能なことなどの条件あり)が指定された。この席はテーブルが折り畳みなのと、荷物を足元に置けないのがちょっと不便だが、足をスッキリ伸ばせるスペースがあるので快適。開始時刻後速攻でチェックインしたおかげなのか、単なる偶然かは定かではない。
フライトは順調で、予定時刻より少し早めに到着。しかし、荷物がカルーセルに出てくるまですごく時間がかかり、帰りの列車に間に合うかどうかヤキモキ。カウンターが混んでいて預け入れ最終時刻近かったため、逆にいちばん最初に荷物が流れてきた。
空港からの列車
帰りの列車は2度の乗り換えが必要。腹も減ったので、コンビニで3割引になっていたサンドイッチとビールを購入。サンドイッチは駅のコンコースで平らげた。列車に乗ったらビールを楽しもうと思っていたら(本当は通勤列車内でのアルコールは禁止)、後ろの席にとんでもない酔っ払いのおっさん。周囲の乗客に絡みまくり、大声を発している。やや顔をしかめる客もいたが、皆温かくして見守ってやり過ごしているのが不思議。そんな状況で自分もプシュと飲み始めるわけにもいかず、結局家に辿り着いてからの晩酌に。
駅に着くと15度に満たない寒さで、小雨も降っていた。36度の熱波よりはずっといい。



