この日は、コロッセオをメインに、市内の観光スポットを歩いて巡りながら宿に戻ってくる日程。南欧を熱波が襲っている中、徒歩の行程でどこまで頑張れるか。

まず近所のカフェで朝食
宿のすぐ近所に、とても評判のいいカフェがあったので、そこでカプチーノとピスタチオのクロワッサンで朝食。
注文はカウンターでするのではなく、まずレジに並んで支払いを済ませてから、カウンターでレシートを見せるシステム。指差し注文が効かない。レジのお姉さん、あまり英語ができない様子だったけど、なんとか伝わって支払いを済ませ、カウンターの向こうのお兄さんにレシートを提示。カウンター脇にはウォーターサーバがあって、水と発泡水が自由に飲めるようになっている。
クロワッサンはサクサク、中のピスタチオクリームはとても甘い。それにカプチーノが合う。次からはダブルにしてもらおう。
コロッセオへ移動、チケット受け取り
地下鉄のA線、B線を乗り継いでコロッセオへ。地下鉄駅の出口を出ると目の前にコロッセオ。このときの迫力がいちばん印象に残っている。だんだん目が慣れてくると感動が少し薄れてくる。グランドキャニオンを訪問したときと同じ現象。
朝はまだ観光客も少なく、比較的静かで涼しい。ツアー集合時刻まではかなり時間があったので、まずはコロッセオをひと回り。それから少し丘を登ったところから眺める。
イギリスから来ていた夫婦のシャッターをお手伝い。直前に別のお姉ちゃんにお願いしていたのにどうしたんですか?と尋ねたら、なんだか忙しいとかで断られたみたい。写真撮影なんて数秒なのにね、と談笑。夫婦で1ヶ月ちょっとのバカンスで、イタリアからアメリカに向かい、南部をドライブして巡るのだとか。羨ましい限り。働きバチの国の成れの果てでは、夢のような話。
まだ時間がたっぷりあったので、コロッセオが見えるカフェのテラスでコーヒーとチョコのクロワッサンを注文したら、サービス料含めて11ユーロ。朝のカフェでは3ユーロ。観光客目当てのぼったくり価格か。
ようやく集合時刻近くなったので行ってみると、旗を持った兄ちゃんがいたので名を告げると、一枚の紙を渡され、次に向かう入り口を案内された。紙は、公式ページから発行された、私の氏名が明記されているチケットのコピー。24ユーロと定価まで書かれている。ツアーは60ユーロ。オーディオガイドといっても、フリーで提供されているプラットフォームにコンテンツを自分でダウンロードしておくというだけ。要するに、転売ビジネス。これじゃ、公式ページからチケットを入手するのが困難なのも頷ける。
まだ指定時刻にはちょっと早かったが、チケットを提示してセキュリティチェックに進んだら、すんなりと押してもらえた。30分くらいの誤差はOKなのかもしれない。こんなことならもっと早くチケット受け取りに行って、さっさとパラティーノの丘やフォロ・ロマーノを先に回っておくこともできたかもしれない。
いざ、コロッセオへ
コロッセオは、通常フロア(観覧席)、アリーナ、屋上階、地下の4段階に分かれていて、通常フロアへの入場券に加えて、別のオプションが必要。
今回のツアー(というか、代行チケット)はFull Experienceとは言うものの、観覧席とアリーナのみ。ここはというポイントはどこもごった返していて、ほとんどの観光客は自分の番が来ると記念撮影したり眺めたりなどして長時間陣取っているので、最前列に行くまでそれなりに時間がかかる。



観覧席から周囲を眺めても絶景だが、アリーナフロアに降りると、地下の基礎構造も近くに見え、その上にどんな仕掛けの床があったのかも一部再現されている。


地下のツアーには参加できなかったが、おそらく猛獣をどのように待機させて舞台に登場させたのかの仕組みがわかるようになっているのだろう。やはり行けなかった最上階はかなりの高さで、当時の庶民レベルはこの高さから下を眺めていたらしい。
内部にはトイレやミュージアムショップもあり、昇降にはエレベータも小さいながら設置されている。
出口は入り口と反対の北側にあるので、そっちに回らないと出られない。パラティーノの丘やフォロ・ロマーノは出口から反対の入り口側に回らねばならない。
パラティーノの丘は、その名の通り、丘の上に点在する遺跡が保存されている緑多い公園のようなところ。こちらはそれほど混雑していなかったし、木陰も多かったので、一通りぐるっと散策。
そこからフォロ・ロマーノに向かったが、この頃には36度越えの猛暑にもかかわらず大混雑。フォロ・ロマーノへの入り口がある坂には既にかなりの行列で、入場は諦めて引き返す。次に向かう予定だった真実の口はそこからさらにちょっと南に離れたところにあり、恐らく行列が予想されたのでパスして、早めの昼飯を取るべく、カルボナーラで有名な店へ向かう。



昼食はカルボナーラ
特に予約はしていなかったが、待ちなしで席に。店主は、ひょうきんな出立ちのおばちゃん。雰囲気としては、志村けんがカーリーヘアのかつらかぶって瓶底メガネをかけ、‘70sのファンキーなファッションに身を包んだ感じ。
客に応じて「ありがとう」をいろいろな言語で使い分け。どっから来たのか?っていうので日本だというと「アリガト」、でも今住んでるのはフィンランドだと言うと「キートス」と。料理を含めた詳細は別記事で。
市内観光
昼食後は、おもしろそうなマーケットや有名観光スポットを回りながら徒歩で北上しつつ、宿に向かう。
白い大理石の巨大な記念堂を左手に見ながら、最初の目標の広場へ向かって進む。この記念堂は建国の祖を讃えるもので、無名戦士を祀る墓でもあるらしい。あまりの暑さで木陰で記念堂を眺めながらひと休み。


それからナボナ広場を目指して出発。この広場と噴水はトム・ハンクス主演の『天使と悪魔』の撮影現場で使われた。この西側にある一帯には、アンティークショップなどが点在するエリア。
そちらに向かう前に、暑さ対策と携帯の充電のためにジェラート屋さんへ。ジェラートもいいが、もっとさっぱりとしたものとしてお姉さんに勧められたグラニータ(溶けかかりのかき氷みたいな感じ)のレモン味を注文。コンセントを使っていいか尋ねると、イートインエリアにはないので、カウンターの中で繋いであげる、と親切な対応。不案内の外国でスマホのバッテリーが切れるのは恐怖。


クールダウンと充電の後、一画を歩いてみると、アンティークもあったが、目に止まったのは、Gジャンなどに手書きのペイントを施したものを売っている店。年配のおばちゃんが製作販売している。背中に大きくバンクシーの作品を描いたものに惹かれたが、この暑さの中、買う気は起こらず。
そこからからパンテオンやトレビの泉に行ったが、いずれも大混雑。特にパンテオンは、事前チケット購入済みの観光客が入場待ちで長蛇の列。これじゃ、事前購入の意味なし。後で聞いた情報では、いちばん左側にある現金払いの当日入場券売り場からだと待ちなしで入れたらしい。トレビの泉も、混雑で雰囲気も何もないので、ゆっくり通過。



スペイン広場は『ローマの休日』で、オードリ・ヘップバーン扮するアン王女が階段に腰掛けてジェラートを食べるシーンで有名。でも、現在は階段に座り込んだり飲食するのは禁じられているので、同じ場所でジェラート食べるシーンの撮影はできず、階段自体はそれほど混んでいないが、階段下には記念撮影する結構な数の観光客。


最後のポイント、ポポロ広場に向けて歩く。この広場もやはり『天使と悪魔』の撮影現場。ロケにも使われた教会は結構見応えがありそうだったが、朝からの長距離徒歩と強い日差しのため、教会より広場に面したカフェに陣取り、ビールを飲みながらお通しのポテトチップを慣れた様子でスズメが奪いに来るのを眺めて休憩。


ここから宿までは、川を渡って徒歩15分ちょっとの距離。部屋に戻ってシャワーを浴びて、ビールを飲んだらもう外に食事に出る元気も残っておらず、そのまま就寝。








