スーパーソロイスツ2018第2回「三浦文彰」

Super Soloists 2018と銘打った公演は、三名の新進気鋭の若手ソリストたちが演奏するシリーズ。今回の第2回は三浦文彰。

オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団で、コンサートマスターは三浦のお父さん。しかも、指揮者はおらず、三浦自身が指揮。よく見たら、プログラムにはちゃんと「三浦文彰(ヴァイオリン・指揮)」と書いてありました。

三浦が指揮するのは初めて見たけど、勉強したんでしょうね。立派に指揮してました。ソロの演奏にも入り込んでいながら、次の瞬間には全体を見て指揮するというのは大変だと思います。何より、高価なストラディヴァリを持ったまま力のこもった指揮をするので、楽器が心配でした。

隣の席には三浦の熱烈なファンとおぼしき女性。三浦の右手にシンクロするように自分の右手も動き、身体を揺らして入り込んでいたので、ご自身も演奏するのかもしれません。

最後のヴァイオリン協奏曲はシューマンの遺作で、死後長らく演奏が封印されていた曲なのだとか。「シューマンの自筆譜のままでは演奏不可能」と言われるほど難度が高い曲らしいです。重厚なオーケストラの伴奏と、ときに繊細ときに迫力のあるソロのインタラクションが頻繁に行われ、それをソリスト自らが指揮するというのはすごい企画でした。

隣の熱烈お姉さんは数小節前から拍手の手を用意していましたが、私は初めて聞く曲でよくわからず、第2,第3楽章は切れ目なく続くのを知らずに出遅れ、「ブラボー」のかけ声は三浦が何度か出入りした後になってしまいました。

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