Zoomのブレークアウトルーム機能

本務校でもオンライン授業が開始されました。Zoomを使った31名の授業で、グループで話し合いをするのにブレイクアウトルーム機能を使ってみました(基本的な情報はZoomによるヘルプページ参照)。
 
グループ割りやメンバーの移動などは、教室での対面よりも簡単かもしれません。何グループあるいは何名のグループにしたいか指定すれば、ランダムに割り振ってくれます。
 
あいにく私からは学生画面でどのように見えているかわかりませんが、学生たちは特に問題なく、グループ内で話し合いを始めていました。
 
ホスト側からは、グループとそのメンバーリストが表示され、グループ名の横にある「参加する」ボタンをクリックすると、グループに加わることができます。にこやかに手を振りながら登場すると、学生たちも「あ、センセーだ!」と迎えてくれました。
 
ホストがグループを巡回するときの機能に改善の余地があると感じました。
不便だったのは、グループを巡回するとき、いちいち退室して次のグループをリストから選択しなければならない点でした(何かいい方法があるのかもしれませんが…)。「次のグループへ」みたいな機能があると教室場面では便利かもしれません。
ホストがルームに参加すると、参加者と同列で映像が表示されるのですが、ホストが入ってきてもグループでの話し合いを止めてしまわないように、すみの方に小さくホストの映像を出してモニター中であることがわかるようにできる便利です。
 
今回は、まとめの前にいったんブレークアウトルームを閉じ、全体でメイン画面に集まってから共有をしました。しかしその状態だと、誰がどこのグループに属していたのかは見えなくなっているので、やややりにくさがありました。
 
グループでの話し合いを共有するのに、ブレークアウトしたままで、学生をスポットライトビデオに指定して全体に画面共有するのが可能かどうかは未確認です。これができればまとめまで含めてすごく便利に使えそうです。
 
ブレークアウト中は、ホストのメイン画面しか音声・映像とも記録されないので、グループごとの記録を残したければ、メンバーのひとりに録画を依頼して、あとで回収するしかなさそうです。
 
教室での授業でも、各グループにレコーダやタブレットを持たせて記録を取り、回収することは試みたことがあります。Zoomだと、メンバー全員の表情を含めて記録が取れるので、学生に手動で録画を依頼するという点がクリアできれば、おもしろい使い道がありそうです。
思いつきとしては、教室で全員対象に教師が一斉にグルグル方式で発音指導をしていたのを、学生をグループに分け、各グループに教師役を指名し、その学生が教師になったつもりで他の学生をグルグル指導、その様子を記録し、どこを的確に指導できたか、どこを見逃したか、などの講評を行うようなことができそうです。
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ミュンヘン大学の白バラ記念館

知り合いの先生のお薦めで、ミュンヘン大学の白バラ記念館を訪問しました。

白バラ運動とは、ナチス配下のドイツで、反戦ビラを配布した学生や教員による運動で、ナチスはそれに対して死刑判決を下して弾圧したという事件です(詳細はWikipedia参照)。

IMG_1397日本の大学には滅多にない、歴史を感じさせる建物の重厚な木のドア開けると、高い天井のホールと、広い階段。その奥の階段を下ったところに、結構な広さの部屋が記念館になっていて、資料や説明のパネルが展示されています。 続きを読む

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イナリ市立図書館

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大人ウィング

イバロにあるイナリ市立図書館を案内していただきました。

最初の建物から数えると160年の歴史がある図書館だそうです。まさに、地域の知を支え続けてきた施設だと言えます。

エントランス部分には、他のフィンランドの図書館同様、ストックやウエイトなどの運動用具や靴などの貸し出しコーナーがあり、ちょうど図書館が処分する書籍の安売りコーナーも設けられていました。

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寒冷地に欠かせないコート掛けと、様々な貸し出し品

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フィンランドの祝日と旗日

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フィンランドでは、休日扱いの祝日と、いろいろなことを記念する旗日が別になってます。先日Facebookで紹介した、Roneburgの誕生日もそうした旗日の一つです。

旗日には街のあちこちに誇らしく国旗が掲揚されます。自国の「国旗」について、何のわだかまりも引っかかりも感じないところは、うらやましさを感じます。

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Ivaloの小学校でミニ授業

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残り時間に宿題の確認をするも、生徒たちは上の空。

タンペレでとても懇意にしてくれているご一家が、偶然イバロ出身で、私の旅行のことを知り、早速地元で教師をしている親戚に連絡を取ってくださいました。

それで、急遽、小学校2年生と4年生のクラスでそれぞれ30分程度の時間をくださり、日本について何か授業をすることになりました。

 

簡単で、達成感があり、ある程度実用性もあって、何か形に残るもの、と考えた末、算数の授業ということもあり、それにもちなんで、日本語の数1〜5と、それに対応する漢字を書いてみるという授業を計画しました。 続きを読む

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フィンランド語初級3の期末試験

初級1と2の期末試験が終わったときにまとめていますが(「基礎フィンランド語2の期末試験」)、今回は初級3の試験について補足しておこうと思います。

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初級3では担当者が代わり、フィンランドでは比較的珍しい、学生を矢継ぎ早に指名して文法練習問題をこなしていくタイプの先生になりました。コミュニケーション活動もないわけではありませんが、比重は1,2の授業と比べると少なめ。

それでも、試験に対するアプローチは共通することがありました。何をテストするのか、あらかじめ明示して、それに向けて勉強しやすいように配慮していました。 続きを読む

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消毒用アルコールハンドジェル

年明け以降、1月末から2月にかけてスウェーデン南部を訪問した以外は、ほとんどフィンランド語に出て、その宿題と予習・復習という単調な日々で、ブログにはあまり書かなかったら、具合でも悪いんじゃないかって心配されたので、大したことではありませんが、こちらに書きます。

新型コロナウィルスは、年末に明るみに出て以来、あっという間に世界的に感染者が出て、特に中国や日本ではかなり深刻な状況のようです。欧州での発症者はそれほど多くありませんが、それでもアジア人に対する眼はそれなりに警戒心が含まれているような気がします。

実際、スウェーデンのショッピングモールで現地の友人二人(白人)と食事していたとき、隣のテーブルについた家族の母親が私を見た途端、みんなで遠くの席に移動していきました。ま、用心深い行動としては仕方ないか。

あくまで冗談のレベルですが、こんな動画も出回っていました。咳をするアジア人におののいて退散する西洋人をコミカルに描いたものです。実情ではなく、あくまで冗談のレベルです。でも、率直にいって、混雑しているところで咳をするのはためらいを感じてしまいます。

で、遠く東の極みの国では、いつものように、マスクもアルコール消毒ジェルも買いだめ・買い占めによって品薄なんだそうで、ちょうど仕事で欧州視察に来る奥さんが入手できなかったとか。

タンペレでは、何事もなく売ってますし、在庫も充実。ロンドンで会うことになっている奥さんへの土産に、買い物のついでにスーパーで携帯用100ml入りを2本買いました。

IMG_0280どうせならと、近所の薬局も覗いてみました。お姉さんに「何かお探しですか?」って言われて、「新型コロナウィルス対応の消毒ジェルください」とは言いませんでしたけど、別にアジア人がハンドジェル買いに来たからといって、動画のように一歩後退したりあわててマスクすることはありませんでした。

薬局でも2本買い求めましたが、中身もパッケージもほとんど同じ。きっと、同じメーカーがプライベートブランドとしてスーパーにも卸しているんでしょう。

あまり大量に買っても怪しいし、空港のセキュリティチェックを通過できなくても困るので、1本は自分用として機内持ち込みにしてみて、残りは預け入れ荷物に入れておきます。

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近所の学校での傷害事件の記事

昨日、床屋へ散髪に行ったとき、床屋のおばさんが話してた事件が報道されていました。

事件が起きたのは、床屋からも私のかつての下宿からも徒歩数分の基礎学校(1〜9年生)。記事によると、15歳未満とみられる生徒が朝8時に廊下で他の生徒を鋭利な刃物で刺し、すぐに警察と救急が駆けつけ生徒を保護、負傷した生徒も大きな怪我はなく既に退院。動機は不明だが、警察が社会福祉関係者や学校と協力して調査中、と。

床屋さんによると、生徒同士の個人的ないさかいが原因のようです。床屋の地元情報収集力は馬鹿にできません。ただ、背景は残酷なゲームの流行に違いない、という床屋さんの説にはすぐには賛同できませんが。いずれにしても、日本に比べてストレスが少なそうなフィンランドの学校でも、生徒たちはいろいろストレスがかかっているのかな、と考えさせられました。

それとは別に、この記事と事件について興味を持ったのは、言語関連と、社会関連の二つ。

言語的な興味は、性別がないフィンランド語の代名詞のせいもあり、生徒の性別はわからないということ(わからないという不満ではありません)。

最初、Googleの英訳を読んだとき、生徒のどちらも女性として訳されていたので、不審に思って原文を当たってみたら、”schoolgirl”と訳されていたのは”koululainen”、怪我して病院に搬送された生徒を”she”と言及していたのは”hän”でした。

“-lainen”という語尾は性別不問で「〜人」を表す語尾で、japanilainenなら「日本人」、kiinalainenは「中国人」、koululainenなら「生徒」という意味です。なぜGoogleがこれを”schoolgirl”と訳したのかは不明です。

“hän”は、三人称単数の人称代名詞で、英語のhe/sheのような性別はありません。英語がどちらかというと苦手というフィンランド人と話していると、heとsheがつい入れ替わっちゃうことがよくあって、聞いていて混乱することもあります。

もう一つの関心事は、事後の対応の違い。これが日本で起きていたらと想像すると、まずはマスコミが学校に押しかけ、校長あるいは管理職が出てきて、生徒のプロフィールや学校生活の様子など「記者会見」や「謝罪会見」を開くだろうな、と。

この記事では、そういった騒ぎはなく、警察が社会福祉関係者や学校と協力しつつ、調査に当たっていると伝えてます。日本のようにメディアが大衆の「ゲス」な興味関心を満たすために奔走しているのとは、かなり違う対応で考えさせられました。

以下、元記事とGoogle英訳を引用しておきます。このブログ記事で言及した部分に下線をつけてあります。

Uutta tietoa Sammon koulun puukotuksesta – uhri ja epäilty alle 15-vuotiaita

Sisä-Suomen poliisi sai tänään 23.1.2020 ilmoituksen kello 8.00, että Sammon koulussa oli tapahtunut väkivaltainen tilanne, jossa koulun oppilas oli aiheuttanut teräaseella vamman toiselle koulun oppilaalle. Paikalle meni useita poliisipartioita ja terveydenhoitohenkilöstöä. Poliisi otti teräasetta käyttäneen koululaisen kiinni kello 08.08. Epäilty oli tuolloin eristettynä yksin koulun käytävään, kun koulun henkilöstö oli sulkenut käytävään johtaneet ovet.

Poliisi on päivän aikana saanut selkeän kuvan tapahtumien kulusta. Tilanne on ollut vakava, mutta hyvällä onnella rikoksen uhrin vammat ovat jääneet vähäisiksi. Hän on päässyt pois sairaalahoidosta.

Teon tekijä ja uhri ovat molemmat koulun oppilaita ja he ovat alle 15-vuotiaita. Teon motiivina on ollut epäillyn kokema riitatilanne uhrin kanssa. Muille paikalla olleille ei tullut vammoja tapahtuman yhteydessä.

Poliisi jatkaa asian selvittämistä yhteistyössä lastensuojeluviranomaisten kanssa ja koululle on järjestetty keskusteluapua tapahtumiin liittyen.

New information on stabbing at Sampo School – victim and suspect under 15 years old

On January 23, 2020, the Inland Police received a report at 8:00 am that a violent situation had occurred in a Sampo school where a school pupil had injured another school pupil with a sharp-edged weapon. Several police patrols and medical staff attended. Police arrested a schoolgirl who used a knife gun at 08.08. At the time, the suspect was isolated in the school corridor alone when school staff closed the doors to the corridor.

During the day, the police have received a clear picture of the events. The situation has been serious, but fortunately the injuries suffered by the crime victim have been minor. She‘s been out of hospital.

The perpetrator and victim are both students of the school and are under 15 years of age. The motive has been motivated by the suspect’s quarrel with the victim. No other injured were involved in the incident.

Police are continuing to investigate the matter, in cooperation with child welfare authorities, and discussions have been organized with the school regarding the incident.

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フィンランドの新カリキュラムでの早期外国語学習

国営放送のYleのニュースで、小学校での外国語教育のことが報じられていました。

“Foreign language learning starting earlier, but few get a choice” (Yle, 2020.1.9)
(魚拓として、記事全文を末尾に引用しておきます)

日本の小学校に英語を導入した経緯とは対照的で興味深い指摘が含まれているのでご紹介します。 続きを読む

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ロバニエミ最終日夜のAurora Hunt

7l3a4735ロバニエミ最後の夜は、待望のオーロラツアー。結果は、画像の通り、大満足。カメラの長時間露出ではなく、肉眼でもはっきりとうねる光を見ることができました。

よく言われるオーロラツアー成功の条件は、先ず何より天空での電磁波の活動。次に空が見える好天と暗さ。そして3つめが運。

今回お願いしたツアーでは、その「運」を運任せにせず、まさにオーロラハンターとしての熱意と勘、各種データに基づいた判断で最善の判断と案内をしてくれたガイドさんのおかげで、素晴らしいオーロラを堪能することができました。 続きを読む

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